家族の流儀。
こんばんは。
相も変わらず、寒い日が続いていますが、皆様、お元気でしょうか。
私は、今一つ、風邪が治らず、なんとなくぼおっとしております。
さて、昨日、「豚肉の煮込み菜園風」を煮込みながら、漠然と考えていたことがあります。
「これ、ブロードとベルモットでなく、白ワインで作るやり方もあるよね、きっと」
たしかに、調べてみたら、ありました。
トスカーナでは、そちらの方がスタンダードかもしれません。
うむ。
私のイタリア料理というのは、基本的にドンキローネ氏とそのお母さんであるアドレアーナのやり方なのです。
この家では、「ワインを入れると全部ワインの味になる」と言って、最低限しかワインを使わず、ブロードを使うのを好んでいました。
その他にも、「甘くなりすぎないように」玉ねぎは炒めすぎない、とか。
ラグーに入れる玉ねぎは、水分が出すぎないように、赤玉ねぎにする、とか。
ちょっとした、流儀がありました。
アドレアーナはヴェネト州出身なので、あちらの方のやり方なのでしょうか。そういえば、タレントのロザンナさんもヴェネト出身。思いかえせば、彼女のレシピ集にある料理の作り方や、メニューと似ていたような気がします。
ロザンナの毎日だってイタリアン (グッドチョイスエッセ (8))
- 作者: ロザンナ
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 1998/12
- メディア: ムック
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彼女の実家のザンボン家でも、たしかにブロードを利用した料理が多いです。ロザンナさん流では、トマトソースにもブロードを入れるのですよ。
『ロザンナの毎日だってイタリアン』、とてもいい本です。
単なるタレント本ではなく、結局のところ、イタリア人のマンマの料理であり、しかも、日本で手に入るもので書かれていますから。実際、「ヴェネチア風レバーソテー」や、「チキンのアンチョビソース」など、本当に絶品です。